賢く節約!学生のエシカルなモノとの付き合い方 ~長く使うコツ~
エシカル消費と聞くと、「特別な商品を選ぶ」「高価なものに手を出さなければならない」といったイメージを持ち、少し敷居が高いと感じる学生の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、エシカル消費は決して難しく構える必要はありません。私たちの身近な行動の中にも、十分にエシカルな選択は存在します。
今回は、日々の学生生活で誰もができる、そしてお財布にも優しいエシカルな行動、「モノを大切に長く使うこと」に焦点を当ててご紹介します。
モノを大切に長く使うことはエシカル消費につながります
私たちが普段使っている服やカバン、電化製品などは、原材料の調達から製造、輸送、販売、そして廃棄に至るまで、多くの工程を経て私たちの手元に届きます。それぞれの工程では、資源が使われ、エネルギーが消費され、環境への負荷が発生する可能性があります。また、製造に関わる人々の労働環境や権利が十分に守られていないケースも存在します。
モノを大切に長く使うことは、新しいモノを頻繁に購入したり、まだ使えるモノをすぐに捨てたりすることを減らす行動です。これにより、不必要な生産や廃棄を抑制し、それに伴う環境への負荷や社会的な課題の発生を軽減することにつながります。これはまさに、エシカル消費の基本的な考え方の一つと言えるでしょう。
学生がモノを長く使うべき理由:メリットを実感できます
学生の皆さんにとって、モノを大切に長く使うことは、倫理的な側面に加えて、以下のような具体的なメリットを実感しやすい行動です。
- 節約につながる: 新しいモノを買う頻度が減れば、当然ながら出費を抑えることができます。学生生活では学費や交際費など何かとお金がかかりますから、この節約効果は大きなメリットとなります。
- お気に入りのモノを長く楽しめる: お気に入りの服やカバン、靴などを丁寧に使い、お手入れすることで、より長くそのモノと一緒に過ごすことができます。愛着のあるモノは、使っているだけで気分が良くなるものです。
- モノへの愛着が深まる: 手間をかけてお手入れしたり、修理して使い続けたりすることで、そのモノに対する愛着が湧きます。単なる消費物としてではなく、自分の歴史や思い出が詰まった大切な存在として捉えられるようになります。
- 無駄な買い物を減らせる視点が養われる: モノを長く使うことを意識すると、「本当に必要か」「長く使えそうか」という視点でモノを選ぶようになります。これにより、衝動買いや、すぐに使わなくなるような無駄な買い物を減らす効果が期待できます。
- 片付けや引越しが楽になる: モノの量が適正になり、一つ一つを大切にしていると、部屋が散らかりにくくなります。また、将来引越しをする際なども、不要なモノが少ないため、準備や費用負担を減らすことができます。
このように、モノを大切に長く使うことは、地球や社会に優しいだけでなく、学生の皆さん自身の生活を豊かにし、経済的な負担を軽減する賢い選択なのです。
今日からできる!学生のエシカルなモノとの付き合い方・長く使うコツ
では、具体的にどのようにすれば、モノを大切に長く使うことができるのでしょうか。特別なスキルは必要ありません。日々の少しの意識と工夫で実践できます。
1. 「買うとき」に意識すること
モノを長く使うための第一歩は、実は「買うとき」に始まります。
- 本当に必要か立ち止まって考える: 流行や一時的な感情に流されず、「本当に自分にとって必要か」「どれくらいの頻度で使うか」を冷静に考えてみましょう。
- 長く使えそうな品質・デザインを選ぶ: 少し値が張っても、丈夫で飽きのこないデザインのモノを選ぶと、結果的に長く使えてお得になることがあります。
- お手入れの方法を確認する: 購入する際に、お手入れ方法が複雑すぎないか、自分で手入れできる範囲かなどを確認しておくことも大切です。
2. 「使うとき・お手入れ」の工夫
手に入れたモノは、意識して丁寧に扱うことで寿命が延びます。
- 正しい使い方をする: 製品の取扱説明書をよく読み、正しい方法で使用することで、故障や劣化を防ぎます。
- 定期的なお手入れ:
- 衣類: 洗濯表示に従って洗い、正しく干す・保管する。毛玉取りや簡単なほつれ修理をする。
- 靴: 履いたらすぐに汚れを落とし、陰干しする。必要に応じてクリームなどで栄養を与える。
- カバン: 重いものを詰め込みすぎない。汚れたら拭く。型崩れしないように保管する。
- 電化製品: 埃を定期的に拭き取る。充電方法に気を配る(過充電を避けるなど)。
- 少しのダメージは自分で修理する: ボタンが取れた、裾がほつれたなど、簡単な修理なら自分でやってみましょう。裁縫セットや修理キットを一つ持っておくと便利です。
3. 「保管」の方法
モノを正しく保管することも、長く使うためには重要です。
- 清潔な状態で保管する: 汚れや湿気はモノを劣化させる原因となります。しっかりと手入れしてから保管しましょう。
- 適切な場所で保管する: 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所を選びます。衣類は防虫対策も忘れずに行います。
- 型崩れを防ぐ: ハンガーにかける、詰め物をするなど、モノの形を保つように保管します。
まとめ:モノを大切にすることは、自分にも地球にも優しい選択
モノを大切に長く使うという行動は、派手さはありませんが、非常に堅実で実用的なエシカル消費の実践方法です。新しいモノを買う頻度を減らすことで、学生生活の貴重な予算を賢く使うことができますし、地球の資源や環境への負荷を減らすことにも貢献できます。
今日からできることから、ぜひ試してみてください。例えば、
- 服を脱いだらすぐにハンガーにかける
- 靴を磨いてみる
- 使った食器はすぐに洗う
など、小さな一歩で構いません。一つ一つのモノとの付き合い方を少し丁寧にするだけで、あなたのエシカル消費は着実に進み、同時にあなたの生活もより豊かになるはずです。
「意識が高い人だけのものではない」エシカル消費を、身近なモノとの付き合い方から始めてみませんか。